2026.02.25
「美容師はやめとけ」と言われる理由とは?離職率・年収・将来性まで徹底解説

ネットなどで「美容師はやめとけ」と、残業が多い・給料が低い・将来が不安などネガティブな意見が目立ちます。
これから美容師を目指す人にとっては不安になる情報も多いでしょう。
本記事では、美容師はやめとけと言われる理由をデータと現場視点の両面から整理し、離職率・年収・将来性まで客観的に解説します。
美容師はやめとけと言われる5つの理由

まずは、美容師はやめとけと言われる代表的な理由を整理します。
主に挙げられるのは「残業・休日出勤が多い」「収入が低い」「下積み時代が長い」「人間関係のトラブルが多い」「将来が不安になる」の5つです。
それぞれの背景を詳しく見ていきましょう。
残業や休日出勤が発生しやすい
美容師は技術職のため、営業後の練習が欠かせません。 営業時間が20時までの場合、その後にカット練習や講習を行うと帰宅が遅くなるケースもあります。
さらに人手不足の店舗では、休日出勤や長時間労働につながることもあります。
1〜3年未満で退職する人が一定数いるため、現場の負担が増える傾向もあります。 その結果「美容師はやめとけ」と言われる原因の一つになっています。
収入が安定しにくい・給与水準が低め
マイナビの「2023年版 職種別モデル年収平均ランキング」によると、美容師の平均年収は450万円です。 日本の平均年収443万円(※)と比較すると、わずかに高い水準です。
(※)参考: 令和3年分 民間給与実態統計調査(国税庁)
ただし、これはあくまで平均値です。 美容師の初任給は15〜18万円ほどが一般的で、アシスタント期間中は収入が低くなりやすい傾向があります。
一方、トップスタイリストになれば歩合給により高収入も可能です。
スタイリストになるまでの下積み期間が長い
美容師は国家資格取得後すぐにスタイリストになれるわけではありません。
アシスタントとして1〜3年ほど経験を積むのが一般的です。
シャンプーやカラー補助が中心となり、カットを任せてもらえるまで時間がかかるため、理想とのギャップに悩む人もいます。
この下積み期間の長さも「美容師はやめとけ」と言われる理由です。
職場の人間関係で悩むケースがある
美容師はお客様対応だけでなく、スタッフ間の連携も重要です。
店舗によっては上下関係が厳しいケースもあります。
対人業務が中心であるため、人間関係のストレスが離職理由になることもあります。
将来のキャリアや収入に不安を感じやすい
美容師を辞める理由で多いのが「給与が業務内容に見合わない」という点です。

アシスタント期間が長引くと、将来の生活設計に不安を感じやすくなります。 収入が安定するまで時間がかかる点が、「美容師はやめとけ」と言われる背景です。
美容師資格の受験者数と離職率

実際、どのくらいの人数が美容師資格の試験を受け、離職しているのか気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、美容師資格の受験者数と離職率を紹介します。
令和5年度の受験者数・合格者数
公益財団法人 理容師美容師試験研修センターによると、令和5年度の結果は以下の通りです。
- 受験者数:5,032人
- 合格者数:3,131人
美容師の離職率
厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果の概要」によると、 美容師を含む生活関連サービス業・娯楽業の離職率は18.7%です。 約5人に1人が離職している計算になります。
この結果から、美容師の離職率は比較的高い傾向にあると考えられます。
美容師として働くメリット

「やめる人が多い傾向にある」とされる美容師ですが、美容師になるメリットも知っておくことをおすすめします。
ここでは、美容師になるメリットについて紹介していきます。
美容業界は常に一定の需要がある
美容サービスは生活に密着しており、AI時代でも人にしかできない仕事です。 カットやカラーは高度な手技と対面コミュニケーションが必要で、将来性は一定水準保たれると考えられます。
美容師のスキルや資格は他の仕事にも活かせる
美容師の経験は以下の職種にも活かせます。
- 美容部員(ビューティーアドバイザー)
- ネイリスト・アイリスト
- ヘアメイクアーティスト
- ブライダルヘアメイク
接客力や提案力は、転職市場でも評価されやすいスキルです。
美容師を辞めて後悔しやすい人の傾向

「美容師はやめとけ」と言われて不安になり、退職を考える人も少なくありません。
しかし実際には、辞めたあとに後悔するケースもあります。
特に、美容師という仕事に明確な目標や強い思いを持って入職した人ほど、早期離職による後悔が大きくなりやすい傾向があります。
美容師は残業や休日出勤が発生しやすく、アシスタント時代は収入が低いこともあります。
ただし、こうした課題は美容業界に限らず、多くの職種に共通する部分でもあります。厳しい時期を理由に退職してしまうと、転職先でも同様の壁に直面する可能性は十分にあるでしょう。
特に「将来はトップスタイリストになりたい」「自分の店を持ちたい」といったビジョンがあったにもかかわらず、途中で諦めてしまった場合、「続けていれば結果が出たかもしれない」と感じることがあります。
本気で目指した職業が美容師だったのであれば、環境を変える・サロンを見直すといった選択肢も検討しながら、すぐに結論を出さないことが重要です。
感情的に辞めるのではなく、自分のキャリア設計を冷静に見直すことが、後悔を防ぐポイントになります。
美容師を辞めて「よかった」と感じやすい人の傾向

一方で、美容師を辞めて前向きなキャリアを築いている人もいます。
辞めてよかったと感じやすいのは、入職時に明確な目標や強い動機がなかったケースです。
「なんとなく華やかだから」「手に職をつけられそうだから」といった漠然とした憧れだけで美容師になった場合、現実とのギャップに戸惑いやすくなります。
トップスタイリストを目指す、独立するなどの将来像が描けていないと、日々の努力や下積みを前向きに捉えにくくなるからです。
また、残業や休日出勤、売上プレッシャーといった業界特有の負担に対して強いストレスを感じやすい人も、別の働き方のほうが適している可能性があります。
美容師が合わないと感じた場合、早い段階で方向転換することは決して失敗ではありません。
美容師で培った接客力や提案力は、他職種でも活かせるスキルです。明確な目的を持たずに入職した人は、無理に続けるよりも、自分に合ったキャリアを選ぶことで納得感のある選択ができるでしょう。
まとめ|美容師はやめとけと言われる理由を正しく理解しよう

美容師はやめとけと言われる理由は、 「残業が多い」「収入が低い」「下積みが長い」「人間関係」「将来不安」にあります。
しかし、環境選びやキャリア戦略によって状況は大きく変わります。 平均年収は450万円と日本平均と同水準であり、努力次第で高収入も可能です。
「美容師はやめとけ」という意見だけに左右されず、 メリットとデメリットを冷静に比較し、自分の価値観に合うかどうかを判断することが重要です。