募集店舗を探す

2026.01.06

美容師の業務委託とは?働き方の違いやメリット・デメリット、注意点まで徹底解説

目次
目次

業務委託美容師とは?

「美容師の業務委託」とは、サロン(美容室)と雇用契約を結ぶのではなく、業務委託契約を結んで施術を提供し、売上に応じた報酬(歩合)を受け取る働き方です。

正社員のように会社に雇われる形ではないため、労働時間や働く日数、働き方の自由度が高い点が特徴です。

一般的には、サロン側が集客(ホットペッパーなどの予約導線)を行い、業務委託美容師はカット・カラー・パーマなどの施術を担当します。

店舗によっては、薬剤管理や掃除などのルールが設定されているケースもありますが、基本は「施術をして売上を作り、その売上の一定割合を報酬として受け取る」仕組みだと考えるとわかりやすいでしょう。

一方で、業務委託はフリーランスに近い立ち位置のため、契約内容の確認・税金(確定申告)・保険の手続きなどを自分で進める必要があります。

「自由さ」と引き換えに自己管理が求められる働き方です。

業務委託とほかの働き方の違いとは?

業務委託はフリーランス美容師の働き方の一つですが、似た言葉として「面貸し」「シェアサロン」もよく比較されます。

どれも“雇用されない働き方”という共通点がありますが、集客の主体とお金の流れが大きく異なります。

業務委託・面貸し・シェアサロンの違い

業務委託:サロンの来店客を施術し、売上の一部(歩合)を受け取る

面貸し:サロンの席を借り、自分が集客したお客様を施術し、席代を支払う

シェアサロン:設備を使う権利を借り、自分の顧客を施術し、利用料を支払う

「業務委託なのに集客が全部自分だった…」「面貸しだと思ったら歩合制だった…」など、条件を誤解すると働き始めてからミスマッチが起きやすいので、契約形態は必ず事前に確認しましょう。

面貸し

面貸し(席貸し)は、美容室の空いているセット面を借りて働くスタイルです。

最大の特徴は、自分で集客したお客様を施術する点にあります。

売上は基本的に自分のものになりますが、その代わりにサロンへ「席のレンタル料(固定費・歩合・時間制など)」を支払います。

材料費や備品の負担範囲は契約によって異なるため、面貸しの場合は「何が自己負担になるか」を細かく確認しておくことが重要です。

向いているのはこんな人…

  • すでに指名客が多い
  • SNSや紹介で集客できる
  • 施術単価を自分で設計したい

シェアサロン

シェアサロンは、個室やサロンの一角を複数の美容師で共有し、設備(シャンプー台、薬剤、タオル、ドライヤーなど)を利用しながら働く形式です。

面貸しよりも「設備が整っている」「借りやすい」ことが多く、独立直後のフリーランスがスタートしやすい選択肢として人気があります。

料金体系はサロンによって違い、月額制・時間制・利用回数制・歩合制などさまざまです。

自由度は高いものの、来店導線の用意があるかどうかは施設によって異なるため、基本は「自分で集客する前提」で考えると良いでしょう。

向いているのはこんな人…

  • 初期費用を抑えたい
  • 場所や時間を柔軟に選びたい
  • サロン開業前のテスト運用をしたい

業務委託

業務委託は、サロンが用意した予約枠・来店客を中心に施術し、売上に対して歩合報酬を受け取る働き方です。

面貸しやシェアサロンに比べると、サロン側が集客を担うことが多く、指名が少ない段階でも働きやすいケースがあります。

ただし、歩合率や経費負担、指名客・フリー客(新規客)で報酬が変わるなど、条件設計は店舗によってかなり差があります。

「歩合率が高い」だけで判断すると、材料費や広告費が差し引かれて手取りが思ったより少ないこともあるため、実際に残る金額までイメージして比較することが大切です。

向いているのはこんな人…

  • まずは業務委託で収入を伸ばしたい
  • サロン集客を活用しながら指名を増やしたい
  • 将来的に独立を見据えて経験値を上げたい

業務委託美容師の給与・報酬

業務委託美容師の報酬は、多くの場合歩合制(完全歩合・一部保証+歩合)です。

正社員のような固定給とは異なり、売上・指名数・単価・出勤日数によって月収が変わります。

そのため、業務委託では「どれだけ働くか」だけでなく、どのサロンで働くかが収入に直結します。

同じ技術力でも、単価が高いエリア・高単価メニューの多い店舗・指名が入りやすい導線がある店舗なら、年収が大きく伸びる可能性があります。

一方で、閑散期(1〜2月など)や体調不良で出勤できない場合は、売上が落ちて収入が下がるリスクも。

業務委託を選ぶ場合は、歩合率だけでなく「最低保証」「出勤条件」「集客の仕組み」も含めて総合判断しましょう。

業務委託で働くときの歩合率はどれくらい?

業務委託の歩合率は一般的に40%〜60%が目安です。ただし、これはあくまで目安であり、実際は次のような条件で変動することがよくあります。

歩合率が決まる条件の例

  • 指名客とフリー客で歩合率が違う
  • 新規客は歩合が低い/固定金額のこともある
  • 材料費・光熱費・広告費が差し引かれる
  • 売上額に応じて歩合率が段階的に上がる

たとえば「歩合60%」と聞くと高条件に感じますが、実際にはそこから諸経費が引かれて手取りが減ることもあります。

面談時は、必ず「売上に対して、最終的に手元に残る金額(手取り)」を具体例で確認するのが鉄則です。

業務委託美容師の平均収入はどれくらい?

業務委託美容師の平均年収は公的にまとまった統計が多いわけではありませんが、歩合制のため、年収レンジが幅広くなりやすいのが特徴です。

そこで、働き方をイメージしやすいように、売上・歩合率から収入をシミュレーションしてみましょう。

例:1日売上3万円・月20日出勤の場合

  • 歩合50% → 3万円×50%=1.5万円/日 月収:約30万円 → 年収:約360万円
  • 歩合60% → 3万円×60%=1.8万円/日 月収:約36万円 → 年収:約432万円

このように、同じ売上でも歩合率が変わるだけで年収が大きく動きます。

さらに、客単価が上がれば売上が伸び、指名比率が高いほど歩合率が優遇されるケースもあるため、工夫次第で年収アップが狙える働き方です。

ただし、業務委託は「売上がゼロなら報酬もゼロ」になり得るため、安定性を重視する場合は、最低保証の有無や、出勤ルール・集客サポートなどもセットで見て判断しましょう。

求人サイトに掲載された業務委託求人の給与相場(実データ)

業務委託の収入は「歩合率」や「単価」によって大きく変わりますが、求人サイトに掲載されているデータを見ると、働き方ごとの傾向をつかみやすくなります。

たとえば求人サイト「リジョブ」に掲載された求人情報を月給換算で比較すると、スタイリストの場合、業務委託の平均月給は正社員よりやや高い水準となっています。

区分(スタイリスト)下限上限平均
正社員(月給)231,753円410,359円321,056円
業務委託(月給)269,562円441,368円355,465円

※2024年1月時点の求人掲載データを参考にしています。

月単位で見ると差は小さく見えますが、年収ベースに置き換えると平均で40万円以上の差になる計算です。

もちろん業務委託は「売上が落ちると収入も下がる」ため安定性には注意が必要ですが、成果が収入に直結しやすい働き方であることはデータからも読み取れます。

高収入を狙いたい場合は、歩合率だけでなく、客単価、指名比率、新規の流入数(集客力)まで含めて判断すると失敗しにくいでしょう。


インボイス制度は業務委託美容師に影響する?

業務委託美容師として働く際に、近年特に押さえておきたい制度のひとつがインボイス制度です。

インボイス制度は2023年10月1日からスタートした消費税に関する仕組みで、フリーランス(業務委託)で働く美容師と、それを受け入れるサロンの両方に影響する可能性があります。

インボイス制度とは

インボイス制度は、消費税の仕入税額控除を受けるために、取引の相手から「適格請求書(インボイス)」の発行・保存が必要になる制度です。

適格請求書を発行できるのは、税務署へ登録した適格請求書発行事業者(課税事業者)のみです。

これまでサロン側は、業務委託美容師に支払った報酬を経費として処理しやすい状況でした。

しかし制度開始後は、業務委託美容師が免税事業者のままだと、サロン側が仕入税額控除を十分に受けられず、実質的な負担増につながるケースがあります。

経過措置(2023年10月〜2029年9月)について

なお、制度開始直後の混乱を避けるため、2023年10月から2029年9月までの間は、免税事業者への支払いでも一定割合の控除が認められる経過措置があります。

ただし、この経過措置が終了した後は、免税事業者への支払いに対してサロン側が控除を受けにくくなるため、今後は「インボイス対応」を求められる場面が増える可能性があります。

※制度の詳細は国税庁の解説ページもあわせて確認することをおすすめします。

業務委託美容師への影響

業務委託美容師は、年間売上が1,000万円以下であれば免税事業者のまま活動するケースも多いです。

しかし、インボイス制度の開始により、今後は「免税事業者のままでいる」か「課税事業者(=インボイス発行事業者)として登録する」かを判断する必要があります。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の売上規模や取引先(サロン)の方針に合わせて選択することが重要です。

免税事業者のままでいるメリット・デメリット

免税事業者として活動を続けるメリットは、主に次の2つです。

  • 消費税の申告・納税が不要になり、手続き負担を抑えられる
  • 適格請求書(インボイス)の発行・管理が不要

一方でデメリットとして、サロン側が控除を受けにくくなる影響から、契約条件の見直しや、業務委託契約の候補から外される可能性もゼロではありません。

また、報酬の調整や条件変更を提案される可能性も考えられます。実際にどのような対応が取られるかは店舗によって異なるため、契約前に方針を確認しておくことが大切です。

課税事業者(インボイス発行事業者)になるメリット・デメリット

課税事業者になると、消費税の申告・納税が必要になり、事務作業が増える可能性があります。売上規模によっては手取りが減ることもあり、ここが大きなデメリットです。

しかし、課税事業者はインボイス発行事業者として登録できるため、サロン側が仕入税額控除を受けやすくなり、契約を断られるリスクを下げられるメリットがあります。

また、仕入れや経費にかかった消費税を控除できるため、条件によっては納税額が抑えられたり、還付につながるケースもあります。

年間売上が1,000万円を超える場合は課税事業者が原則となるため、将来的に売上が伸びそうな人は早めに知識をつけておくと安心です。


美容師が業務委託を選ぶメリット・デメリット

美容師の働き方には、正社員・パート・アルバイトなどの雇用型のほか、業務委託・面貸し・シェアサロンなどのフリーランス型があります。

その中で業務委託は「自由に働ける」「収入を伸ばしやすい」といったイメージが先行しがちですが、メリットと同時にリスクもあります。

ミスマッチを防ぐためには、事前にメリット・デメリットを理解し、自分のキャリアやライフスタイルに合うかを整理しておくことが重要です。

ここでは業務委託ならではの特徴を、具体的にわかりやすく解説します。

美容師が業務委託を選ぶメリット

業務委託は「雇用されない働き方」だからこそ、自由度が高く、努力次第で収入やキャリアの幅を広げられる点が魅力です。

ここでは代表的なメリットを4つ紹介します。

自由な働き方ができる

業務委託美容師の大きな魅力は、働き方の自由度が高いことです。

サロンによっては出勤日数や時間帯の縛りが少なく、自分のライフスタイルに合わせて働き方を設計できます。

例えば、土日に休みを取りたい人は週末を休みにする選択もできますし、「子どもが学校に行っている時間だけ働く」「午前のみ・夕方のみ」など、家庭やプライベートと両立しやすい働き方も可能です。

また、店舗のルール次第では複数店舗を掛け持ちすることもでき、働く場所や環境を自分で選べるのも特徴です。

収入アップの可能性がある

業務委託は歩合制が中心のため、売上を伸ばせば伸ばすほど収入も上がりやすい仕組みです。

正社員と比べて歩合率が高めに設定されることも多く、指名が増えれば月収・年収が大きく伸びる可能性があります。

また、客単価が高いサロンや、リピート率を上げやすい客層が多い店舗に入ることで、同じ技術でも収入が変わるケースがあります。

将来的に独立開業を考えている人にとっては、収入を伸ばしながら経験を積める点も大きなメリットです。

スキルアップにつながる

業務委託では、複数店舗を経験したり、多様な技術・接客スタイルを見たりする機会が増えるため、刺激が多くスキルアップにつながりやすい傾向があります。

特にサロンによって客層や求められる技術は異なるため、幅広いニーズに対応できる美容師として成長しやすくなります。

スキルが上がれば指名につながりやすくなり、結果的により条件の良いサロンで働ける可能性も高まるでしょう。

ただし、正社員と比べると研修や勉強会の機会が少ないケースもあるため、セミナー参加や講習受講など、自分から学ぶ姿勢は必須です。

一人ひとりのお客様に丁寧に向き合える

業務委託の現場では、マンツーマン施術が基本のスタイルになっているサロンも多く、一人ひとりのお客様に集中しやすいのが特徴です。

複数掛け持ちで慌ただしく動くよりも、カウンセリングから仕上げまで丁寧に対応できる環境だと、満足度の向上やリピートにつながりやすくなります。

「お客様とじっくり向き合って施術したい」「自分のペースで提案や接客をしたい」という人にとっては、業務委託の働き方がフィットしやすいでしょう。

ヘアカラー専門店fufuでは、正社員はもちろん、パート・アルバイトスタッフも積極的に募集しています。
「美容師が長く、安心して働ける環境づくり」
を大切にしており、ブランクからの復帰を目指す方や、家事・育児などプライベートと両立しながら働きたい方も多く活躍しています。
無理なく、自分らしい働き方を実現できる職場です。

美容師が業務委託を選ぶデメリット

業務委託は自由度が高い反面、「安定性」や「保障面」では正社員より弱くなりやすい働き方です。

メリットだけで決めてしまうと、あとから苦しくなることもあるため、デメリットも必ず理解しておきましょう。

収入が不安定になりがち

業務委託は歩合制が中心のため、売上が落ちると収入も下がります。

季節による繁忙期・閑散期の影響を受けたり、体調不良で出勤できないと収入がゼロになる可能性もあります。

特に、スタイリスト歴が浅く指名客が少ない段階だと、収入が安定するまで時間がかかることもあります。生活防衛のために貯蓄を意識したり、最低保証制度の有無を確認したりするなど、安定化の工夫が欠かせません。

社会保障への不安を感じる人もいる

業務委託は雇用ではないため、社会保険(健康保険・厚生年金)や雇用保険の対象にならないことが一般的です。

そのため、病気やケガで働けなくなった場合の保障、将来の年金、産休・育休のような制度面で不安を感じる人もいます。

国民健康保険や国民年金への切り替え、保険料の支払いも自分で行う必要があります。将来を見据えるなら、民間保険の検討や積立、資産管理など、マネーリテラシーを身につけることが重要です。

顧客獲得が難しい傾向にある

業務委託はサロン集客があるケースも多いですが、収入を伸ばしていくには「指名」を増やすことが欠かせません。指名が少ない状態だと、希望通りに予約が埋まらず、収入が伸び悩む可能性があります。

特に近年はSNS集客が主流になってきているため、InstagramやTikTokなどでの発信、口コミの獲得、リピートにつながる提案など、セルフブランディングの視点が必要になります。

美容師として働くうえで、下記条件のうち譲れないものはありますか?

・休憩を取ることができる
・残業ゼロ率は90%以上
・土日も休むことができる
・手厚い研修制度と福利厚生がある
・キャリアアップできる環境

・指名制度/ノルマなし

実は、ヘアカラー専門店 fufuではこれら全ての条件が揃っています。
“働きやすさ”にこだわるなら、ヘアカラー専門店 fufu。

業務委託で失敗しないためのポイント

業務委託は自由度が高いぶん、「条件の見落とし」「契約の甘さ」「集客の戦略不足」などが原因で失敗しやすい側面もあります。

後悔しないためには、働き始める前にチェックすべきポイントを押さえ、準備を整えておくことが重要です。

ここでは、業務委託美容師として安定して働くために意識したい6つのポイントを紹介します。

1. 事前にサロン見学や面談をしよう

業務委託は「入ってから条件が違った」となりやすい働き方でもあります。

求人票だけで判断せず、必ずサロン見学や面談の機会を作り、現場の雰囲気・客層・設備・回転の速さなどを確認しましょう。

自分が得意なスタイルやターゲット層に合うお客様が多いサロンなら、指名も増えやすく収入アップにつながりやすくなります。

オーナーや店長と話せる場合は、店舗の方針や将来のビジョン、集客導線(媒体・SNS・口コミの強さ)も確認しておくと安心です。

2. 評判をチェックしよう

契約前に、サロンの評判や口コミを調べることも大切です。

ネットの口コミだけでなく、可能なら「実際に働いていた人の声」に近い情報を探すと、よりリアルな実態が見えてきます。

業務委託の場合、報酬の支払い条件や人間関係、予約の入り方などは求人だけでは分かりにくいポイントです。

口コミサイトや転職系のレビュー、SNSでの評判なども参考にしながら、総合的に判断しましょう。

サロンの集客数(動員数)

業務委託は施術数が収入に直結するため、そもそもの来客が少ないと売上が伸びにくくなります。

月間動員数、予約の埋まり具合、新規とリピーターの比率などは「稼ぎやすさ」を判断する重要な材料です。

特に新しく業務委託として入る場合は、新規が一定数入るサロンの方が担当チャンスが増え、指名につなげやすい傾向があります。

3. 契約内容をしっかり確認しよう

業務委託契約で最も重要なのが「契約書の内容確認」です。

口約束のまま働き始めると、報酬トラブルやルールの押し付けが起こりやすくなります。以下の3つは特に重点的にチェックしましょう。

契約条件

業務内容、報酬(歩合率・支払い日)、勤務時間、休日、経費負担(材料費・広告費・光熱費など)、指名料の扱いなどを確認します。

特に「歩合率の計算方法」と「何が差し引かれるか」は必ず具体的に聞いてください。

また、顧客情報やSNS発信に関する守秘義務、店内ルールの範囲なども揉めやすいポイントです。納得できない内容がある場合は、その場で確認し、曖昧なまま契約しないことが大切です。

さらに、一定条件で報酬が保証される「最低保証」の有無も重要です。指名が少ない時期の生活を守る意味でも、あると安心材料になります。

サロンの報酬制度

歩合率が「フリー客」と「指名客」で分かれているケースは多く、同率のサロンもあります。

また、店販(ヘアケア商品など)の販売額に対して歩合がつく場合もあるため、収入源がどこまで対象か確認しておくと良いでしょう。

さらに、日額・月額で最低保証報酬を設定しているサロンもあります。指名が少ない時期の安定につながるため、あるかどうかは必ず確認したいポイントです。

報酬は消費税込みか税抜きか

求人情報には「税込/税抜」が書かれていないことも少なくありません。

実際の手取りに影響するため、面談や見学の際に必ず確認しましょう。

材料費は引かれるか

材料費が別途差し引かれるかどうかで、手元に残る額は大きく変わります。

さらに、材料費の計算方法が「固定額」なのか「売上に対する割合」なのかも店舗によって異なるため、条件を具体的に聞いてください。

指名料の還元率

サロンによっては指名料の一部、もしくは「指名料100%バック」のように全額還元される場合もあります。

指名を増やすほど収入が上がる仕組みは魅力ですが、還元対象はあくまで指名料であり、指名客の売上全体が100%戻るわけではない点は理解しておきましょう。

諸手当の有無

業務委託でも交通費支給や役職手当などを設けているサロンがあります。

「とにかく稼ぎたい」「手取りを最大化したい」という人は、施術以外で加算される報酬も見落とさずチェックするのがおすすめです。

業務委託契約書の有無

口約束だけで契約を進めるのは避け、必ず業務委託契約書を作成しましょう。

報酬や勤務条件だけでなく、トラブル時の対応や解決手段まで明記しておくと、後々のリスクを大きく減らせます。

掛け持ちの有無(同時施術のルール)

「掛け持ちなしのマンツーマン」を売りにするサロンもあれば、業務委託側が掛け持ちの可否を選べるサロンもあります。

施術スタイルは働きやすさ・疲労感・単価設計にも関わるため、どのような運用か必ず確認しましょう。

契約期間

契約期間は「いつからいつまでか」だけでなく、自動更新の有無、更新条件、途中解約のルールなども確認が必要です。

急な契約解除は収入に直結するため、解除の場合は何日前までに通知するのか、予約が入っているお客様への対応はどうなるのかも明記されていると安心です。

契約解除

契約解除となるケース(重大なクレーム、連絡不備、規約違反など)が明記されているか確認します。

また、美容師側から解除する場合の手続き(申し出の期限、違約金の有無)も忘れずにチェックしましょう。

業務委託は「対等な契約」が基本です。一方的に不利な条件が並んでいる場合は、契約自体を見直すことも視野に入れましょう。

フリーランス新法(2024年施行)も意識

2024年11月から施行された、いわゆる「フリーランス新法」により、発注事業者(サロン側)がフリーランス(業務委託側)に対して取引条件を明示する義務などが課されるケースがあります。

業務委託で働く際は、報酬額、支払期日、業務内容などの条件がしっかり提示されているか確認しておくと、トラブル防止につながります。

4. スキルアップを続けよう

業務委託は自由に働ける反面、サロン研修や勉強会が少ない場合があります。

技術や提案力を磨くには、自分から学ぶ姿勢が欠かせません。

トレンドの技術(デザインカラー、髪質改善、縮毛矯正など)や、カウンセリング力、リピートにつながる提案力を磨いていくことで、指名増加→単価アップ→収入アップにつながります。

また、ヘアケアマイスターや管理美容師、色彩検定などの資格取得も、強みの見える化や信頼性アップにつながるため、必要に応じて検討してみるのもおすすめです。

5. 税金や保険について理解しておこう

業務委託美容師は個人事業主として扱われることが多く、確定申告が必要になります。

所得税・住民税の支払いだけでなく、経費計上、帳簿管理なども含めて、基礎知識を身につけておきましょう。

また、健康保険や年金は会社が手続きしてくれるわけではないため、国民健康保険・国民年金への切り替えや支払いも自己管理が必要です。

インボイス制度の影響もチェック

インボイス制度とは、消費税の仕入税額控除に関わる制度で、適格請求書(インボイス)を発行できるのは「適格請求書発行事業者」として登録した事業者のみです。

業務委託美容師として働く場合、サロン側からインボイス対応を求められるケースもあるため、自分が登録すべきかどうか検討が必要になります。

登録するかどうかは状況によって最適解が変わるため、「取引先(サロン)の方針」「自分の売上規模」「手取りへの影響」を踏まえて判断すると良いでしょう。

6. セルフブランディングの力を身に付けよう

業務委託で収入を安定させるカギは、指名を増やし、リピート率を高めることです。

そのためには、技術力だけでなく「選ばれる理由」を作るセルフブランディングが重要になります。

具体的には、SNSでの発信(ビフォーアフター、得意スタイル、施術のこだわり)、口コミの獲得、プロフィール整備などが効果的です。

発信力が高まれば指名が増え、条件の良いサロンへの移籍や独立開業にもつながります。

まとめ

美容師の業務委託は、サロンと雇用契約を結ばず、業務委託契約を結んで施術を提供し、売上に応じた歩合報酬を得る働き方です。

働き方の自由度が高く、指名や売上次第では収入アップも目指せます。

一方で、収入が不安定になりやすいことや、社会保険・雇用保険の対象外になりやすいこと、税金や確定申告などを自分で管理する必要がある点には注意が必要です。

業務委託で失敗しないためには、サロン見学・評判チェック・契約内容の確認を徹底し、スキルアップやセルフブランディングを続けることが重要です

。働き方が多様化する今だからこそ、自分に合う環境を選び、納得できるキャリアを築いていきましょう。